元に戻したほうが効率がいい

すぐにまた使うと分かっているものって、
「片付けてまた出すなんて無駄」と
そのまま置きっぱなしにしてしまいがちです。

たとえば台所で使うハサミ。
パッケージを開けるたびに使うから、
食事の支度をするあいだに何度も使います。
引き出しからハサミを取り出して使って、片付けて、
また引き出しからハサミを取り出して使って、片付けて、
引き出しをあけたりしめたり、
ムダな動きをしているように感じられます。

でも、そんなことないんです。
置きっぱなしにしたほうが効率が悪いんです。

「ハサミはこの引き出しの中」と覚えている限り、
そこから取り出す行為は無意識なんです。
わざわざ
「あ、ハサミを使いたい、この引き出しにあるはず、
 よし、取り出そう。あった!このハサミを探してた」
なんていちいち考えてはいません。
そこにあるはずのハサミを取り出す時には無意識です。

すぐに使うからとハサミを出しっぱなしにしていると、
直前につかったはずなのに
「あ、ハサミどこだっけ?あったあった」と、たった数秒でも
「ハサミのありか」について考えなくてはなりません。

すべての道具があるべきところにあれば、
それらを使うときには無意識でいられます。
作業だけに、集中できるのです。
出しっぱなし、置きっぱなしにするクセのある
「片付けられない人」が人一倍疲れるのは、
作業をする際、無意識に道具を探し出せないから。

それに、一瞬で道具が見つかればまだマシです。
実際に、心当たりありますよね?
たった今使ったはずのハサミを見失ったこと。
ほんの少しの時間でも、それはまさしくムダです。

すぐ使うから、と思っても、
いちいち元の場所に戻してみてください。
すると、すべての作業が終わった後にも
ほとんど道具は元の場所におさまっています。
わざわざ「作業が終わったから片付けよう」と思わなくても、
それこそ無意識に片付けることができるようになりますよ。



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